いよいよ明日、いこまハウスにて

yamazato_sentiments

2013年04月12日 02:09

昨年の秋のこと。

駒山山頂での竹伐採ボランティア活動に参加するにあたり、地元出身だからという言うことで、山頂での休憩時間に駒山と小馬寺について話をすることになった僕。

勉強のために向かったのは、麓にある龍渕寺というお寺でした。
その日は僕以外にも来客が。
皆が揃ったところで、和尚さんがたくさんの資料を引っ張り出してきて、我々に丁寧に教えてくださいました。

後でわかった事は・・・。







「和尚さん、わざわざ皆さんと同じ日にお寺に呼んでくださってありがとうございます。」

「うーん・・・、違うんだよ、あの人たちがいらっしゃることは私は知らなかったんだよ。今日は偶然、揃ったんだね。」

「えぇっ!そうなんですか?」と僕。



各々、当たり前のように机を囲んで、当たり前のように話を聞いて、なんだかんだと話をしましたが、和尚さんによれば、事前の打ち合わせなどは一切無かったそうなのですから、とても、とても、不思議な一日でした。

この不思議な一日が無ければ、"こまやまのこう"の構想は生まれなかったかもしれません。






"こまやまのこう" 開催の件



明日、平成25年4月13日(土)の午後一時より、"こまやまのこう"という集いを開催します。
JA愛知厚生連足助病院長の早川富博先生、長年教師としてお仕事をされ小馬寺研究の第一人者である笹戸在住の宇井儀一さん、駒山や駒山山麓の木々や植物に詳しい刈谷市在住の自然観察指導員の松山太さんを講師としてお招きして、楽しくためになるお話を聴いたり、お茶とおやつをいただく時間をはさんで、とよた森林学校を卒業された山本博美さんらによるオカリナ重奏の優しい音色や、旭ライディングファームの福藤修さんが連れてきて下さる木曽馬に皆で親しむ、という趣向です。
山里で安心して健やかに暮らすことについて考えるとともに、山里の価値について再認識しあう機会を設けたいと常々考えておりましたが、この度いこまハウス(旧生駒学校)体育館等を会場としてお借りできることになり、思い切って主催させていただくことにしました。
若葉の候、"駒山"を合い言葉にわいわいと賑やかに集うことができれば幸いです。
近くにお住まいの方、ゆかりのある方はもちろんのこと、駒山や駒山山麓の歴史や文化、木々や植物に関心がある方や山里での暮らしに興味がある方も区別なくお招きする予定です。
参加は事前のお申し込みにて、当日は名簿をもとに受付させていただきますが、お申込みが何らかの理由で間に合わなかった方、また、事前お申し込みの件をご存じ無かった方、当日になって足を運べることになった方や運ぼうと思われた方も歓迎いたします。
参加費は大人お一人様200円を頂戴する見込みです。(高校生以下は無料です。)
なお開催の趣旨は上に書いたこと以外には一切ございませんので、どうぞご安心ください。
多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。







*主催 山里センチメンツ  
*後援 三河中山間地域で安心して暮らし続けるための健康ネットワーク研究会
*特別協力 特定非営利活動法人(NPO)あさひ
*日時 平成25年 4月13日 土曜日 正午開場、午後一時開始 
*講演は午後三時頃まで、展示は午後三時半頃までを予定
*場所 いこまハウス (旧旭町立生駒小学校 / 豊田市牛地町西久保2-85)
*プログラム
安 藤  順 「こまやまのこうについて」 (催し全般のご案内をしたのち、司会進行)
宇 井 儀 一  「小馬寺」
松 山  太 「駒山の木々と草花」
早 川 富 博  「駒山山麓で安心して健康に暮らしつづけること」
福 藤  修 「木曽馬」
おかり~な・フレンズ (平川睦都美、大石知子、山本博美)  「オカリナ重奏・コンサート」











"山里センチメンツ"とは?

2011年3月11日に発生した東日本大震災と原子力発電所の事故は、生き残ったわたしたちの人生観や価値観を激しく揺さぶり続けています。
それは東北を中心に大勢の人々の命や多くの健やかな暮らしが失われたのと引きかえに、膨大な数の教訓が次々と目の前に突きつけられたことによるものであります。
そんな中、循環し得ない不自然なエネルギーを大量に用いて欲望のままに消費活動を繰り返す暮らしぶりの矛盾と限界に気づき、山里での暮らし・山里と関わりあう暮らしに、より良く生きる術を見いだそうとする人々が徐々に増えていると思われます。しかしその半面、国内各地で過疎の勢いは止まることなく、それは国際競争力を持つ巨大企業がすぐ近くに存在する三河中山間地域でも例外ではありません。
これまで山里の環境を維持してきた世代から新しい世代へ、その素晴らしい遺産の受け渡しがなされる必要がありますが、従来の親族間での引き継ぎのみでは無理が生じていますし、行政にサービスを要求し続けそれらをぽかんと口を開けて待つ姿勢は既に時代遅れです。
今後は、多種多様な価値観や能力、経験を持つ人々が自主的に複数回集って交流を図って多くの議論を行い、引き継ぐべきものは引き継ぎ、捨てるべきものは捨て、新たに作るべきものは作るようにして、山里を盛り上げるための有効策が確実に実行されるようなプロセスを踏んでいく必要があると考えます。
わたしたち山里センチメンツは、今回講演をして下さる足助病院長早川富博先生が会長を務めていらっしゃいます”三河中山間地域で安心して暮らし続ける健康ネットワーク研究会″のサポーターとして、山里に住む人々の健康維持(からだ)のための活動をするとともに、都市部に比べて山里ではまだまだ語られることが少ない各種ハラスメントへの対策(こころ)の活動を行っています。
構成員は、一般人からなるプロボノ・ボランティア(Pro Bono Publico Volunteer=職業上持っている知識・技術や経験を活かして社会貢献するボランティア)で、取り組むプロジェクトごとに顔ぶれが変わります。
さらに今回のような集いを企画・運営・支援する活動もご希望があれば行っていく予定で、″こまやまのこう″はその試験的な意味合いも含めた山里センチメンツが主催する第一弾の集いです。
地域の人々にわかりやすいキーワードをひとつだけ用意して(今回ならば、駒山)とても印象的な場所を選んで集い、楽しく穏やかで充実した時間をともに過ごすことができれば、山里の未来についての前向きな気持ちをみんなでわかちあえると信じています。



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