2013年02月18日

モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない

モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない






他人の心を傷つける行為をする人に、日本人は極めて甘いのです。
周りが甘いゆえに加害者は容易にその尻尾を隠せる。
大手を振って歩ける。
平気で、日常を過ごせるのです。



・・・ちょっと嫌な感じで書き始めてしまったこの記事。
この記事は、興味の湧いた人、そして直面している人だけが読んでいただいた方が良いかもしれません。
山里センチメンツでは、モラルハラスメントの事例を集めています。
ふざけているわけではないのです。
とても真面目な話。

モラルハラスメントに対抗するにはモラルハラスメントについての知識を深める必要があります。
モラルハラスメントという概念を知らずして、モラルハラスメントに対処はできません。

さて、ここまで読まれたあなた。
モラルハラスメントという言葉をご存じでしたか?

「ああ、なんとなくわかったよ、はいはい。モラルハラスメントという言葉は知らなかったけど、長いこと生きていろいろ見てきたからわかるよ。今さら本を読んだりしなくても、直感でわかる。暴力を伴わないいじめみたいなものでしょ。はいはい。すぐに英語で呼びたがるよね。そういうの、やだやだ。日本語で言えないの?」

と思ったあなた。

その感覚が大間違い。
あなたでは、モラルハラスメントの被害者を救えない。
その安易な理解ではむしろ無意識で加害者に加担することになりかねない。
もちろん、その場、その場で助けることは良いけれど、あなたはそれ以外ではまったく役に立てない。
被害者の守り方をしくじれば、あなたは加害者の尻尾を踏んだも同然です。
加害者は、自身の正体が周りにばれることを嫌います。
正体を知りかけたあなたという存在は、加害者にとって・・・?
モラルハラスメントの加害者にとっては、モラルハラスメントについての理解が浅いあなたなどは格好のターゲット。
被害者とともにあなたも無茶苦茶にされてしまいます。

ちゃんと学習しないと体得できないことも世の中にはあるということを、皆本当は知っているはず。
しかし長く生きると、何かを一から始めるのはとてもめんどうに思えるのです。
あなたがめんどうなら好きにすればいいけれど、ハラスメントについてわかった風のことを言わない方がいいです。
それが被害者のためになる。

いま直面しているかもしれないあなた。
あなたは自身がモラルハラスメントの被害者かどうかもわからなかったはず。
しかし、この言葉に反応してこの記事をここまで読まれたということは、自分の置かれている状況の異常さに、すっかり痛めつけられて一度はペチャンコに潰れたたあなたの心が、強さを、鋭さを、タフさを、徐々に取り戻してきている兆しなのかもしれないのです。
キーワードはモラルハラスメント。
この言葉は、あなたが閉じこめられている牢屋の幾重もの扉を開ける、たぶん最初の鍵です。

残念ながらこのまちにおける被害者はよそのまちと比べて決して少なくない、むしろ多いのでは?と思っています。
ちゃんと調べたわけではないのですが、どうもそんな気がしています。
組織においては、行政機関でも民間の会社でも、マネジメントを行うひとたちがハラスメントのことを軽視しすぎている傾向があると思われます。
それがとても心配です。
マネジメントを行う人たちがそういう勉強を怠っている姿は見るに堪えません。
そういう人が上に立つ資格はありませんよね。
しかしそういう人がまかりとおるまちなのです。
家庭では・・・これこそ厄介です。
モラルハラスメントについて無知な被害者の身内は、無意識のうちに加害者に協力してしまう人となりかねないからです。




山里センチメンツは、行動を起こします。
モラルハラスメントについて知る人が増えれば、救われる人も増えるはず。
直接何かをすることはできなくても、モラルハラスメントのことをちゃんと広めることで、ほんの一人でも、二人でも、暗闇から助けだすきっかけを作ることができると信じています。






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Posted by yamazato_sentiments  at 01:38 │Harassment



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